2007.01

 新年明けましておめでとうございます。皆様の益々のご健勝ご多幸を心からご祈念申し上げます。合わせて日頃のご支援に厚く感謝申し上げます。
 
 さて昨年、小泉内閣に替わり安倍内閣が誕生しました。安倍首相は「小泉改革の継続・加速」と「戦後体制からの脱却」すなわち「憲法改正」を言明して登場しました。
 
 小泉改革は、大企業に4期連続の過去最高益をもたらす一方で、依然280万の完全失業者や低賃金・劣悪な労働条件の非正規労働者を1680万人も生み出し、8年連続で勤労世帯の所得を低下させました。また中小・零細企業も単価切り下げや購買力低下で経営難に追われ、農家も米価切り下げや減反で疲弊の一途です。そのため生活保護基準に満たぬ年収200万円以下の世帯が5世帯に1世帯にも上るのに、年金・医療・介護や福祉を次々と切り下げました。
 安倍内閣は、こうした「小泉改革を継続・加速」すると言い、「経済成長戦略」を掲げて大企業には4000億円を超える減税、国民には定率減税廃止などで1兆7000億円の負担増、そして参議院選に勝てば消費税率の大幅アップを既定路線としています。まさに国民の暮らし踏みつけ内閣です。
 
 また小泉内閣は、憲法を蹂躙してインド洋の米軍を支援し、また国際法に違反するイラク攻撃の多国籍軍に自衛隊を参加させ、そして在日米軍の再編・強化と日米軍事一体化を強行し、ひたすら対米追従を続けてきました。
 安倍内閣はこの延長線に、先の臨時国会で防衛「省」昇格法案と歪んだ愛国心を植えつける教育基本法改悪案を強行しました。そして米軍と共に戦闘が行えるよう「集団的自衛権の見直し」に言及し、さらには憲法改正を参議院選挙の争点にすると表明しました。1954年の鳩山内閣以来、改憲を表明した歴代2人目の反動タカ派内閣です。

 こうした危険な政治状況の中で闘われる今年の参議院選挙は、極めて重要な政治決戦です。野党が現状よりも16以上議席を伸ばして与野党逆転を果たし、安倍内閣を総辞職か解散総選挙に追い込まねばなりません。民主党が「成長戦略」や「改憲」に賛成である以上、わが党が7議席以上獲得することが、消費税増税と暮らし破壊をストップし、改憲を阻止するために不可欠です。
 今こそ社民党の出番です! 
 私は、日本の歴史の分岐点ともいうべきこの選挙戦に全身全霊を傾けて立ち向かう決意です。一層のご支援ご協力をお願いし、ご挨拶と致します。




以 上