|
|
|
|
|
1. |
私たちは、2月中旬以降の各地の集会や講演会での情勢報告で、「政府・与党は08年度政府予算案の2月中の強行採決を狙っているが、3月には与野党逆転の参院に舞台が移る。大きな争点は、(1)景気後退局面の経済無策、(2)歳入関連法案とりわけ道路特定財源問題、(3)「宙に浮いた」年金記録問題、(4)防衛省疑惑の解明、(5)鳩山法相・石破防衛相の罷免問題などであり、3月末の与野党激突は避けられない。」「今後の野党の闘い方次第で一定の政府危機に陥り、内閣総辞職か解散・総選挙が起こり得る。」したがって「4月解散・5月総選挙の可能性に備えた準備が必要だ。」と述べてきた。
|
|
|
|
|
2.
|
事態は、まさに一定の政府危機、いや政治危機と言える。
福田内閣は、(1)株安・円高・原油高・物価高から国民生活を守る施策を何一つ打ち出さず、(2)ガソリン税などの上乗せ維持を目論む租税特措法改正案の否決で一定の混乱が予想され、(3)「宙に浮いた」5000万件の年金記録のうち約4割が特定できず公約違反が表面化し、(4)防衛省の贈収賄事件やイージス艦事故で「国防組織」たり得ない体質が露呈し、(5)日銀総裁人事をめぐる混乱で首相官邸の無能ぶりがあからさまとなり、(6)下がり続ける内閣支持率―など、目を覆うばかりの情況である。福田首相の指導力が問われているのに政府・与党からは「与野党逆転が悪い」と言わんばかりの責任転嫁発言が相次ぎ、伊吹自民党幹事長に至っては自らの派閥で「総選挙の準備を」と言及する始末である。まさに「内閣総辞職か解散・総選挙」しかないのだが、福田首相はそれさえも決断できず、ただオロオロするばかりの体である。
|
|
|
|
|
3. |
わが党は、こうした事態の中で、(1)国民の暮らしを底上げする「5兆円規模の緊急経済対策」を提案し、(2)道路特定財源の莫大な無駄遣いを追及しつつ「道路の中期計画」の大幅縮減と暫定税率の廃止方向での見直しを主張し、(3)「宙に浮いた」5000万件の年金記録の照合に全市町村の協力を求め、(4)防衛省問題では事件・事故の真相解明と基地問題を含めた防衛利権を追及し、(5)日銀総裁人事では政府・財務省からの独立を重視して対応し、(6)大臣の職責にふさわしくない鳩山・石破両氏には辞任・罷免を求めていく、(7)格差是正・国民生活改善の諸法案を野党共同提案し参院で成立させる―立場で奮闘してきたし、引き続き追求していく。そして何もしないで漂流し続ける福田内閣を解散・総選挙に追い込んでいく決意である。
今まさに社会民主主義の政策の実施とそれを主導する社民党の前進・二桁議席確保が不可欠である。そのために、一歩前に出て、準備に万全を期そう!
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|