2013.6.20

党全国連合常任幹事会(6月20日)終了後の定例記者会見要旨
       
1.  はじめに報告を2件いたします。1点目は、本日の常任幹事会で、吉田忠智副幹事長兼政策審議会長を幹事長代理に指名しました。幹事長の私が選挙番ですので、党務に支障をきたさないための措置です。
 2点目は、「参議院選挙公約2013」を、パブリックコメントで60件余の意見を頂いて補強し、決定しました。本日2時から会見で発表いたします。
       
2.  幹事長としてのコメントを3点述べたいと思います。
 まず、17日の自民党の高市政調会長の「原発事故で死亡者が出ている状況ではない」などという発言についてです。これについては18日に幹事長のコメントを出しました。高市氏は「原発事故はたいしたことがないから再稼働を」と言いたかったのでしょうが、いまも放射能の恐怖におののきながら避難されている福島県民16万人の人々、絶望して自殺された方々、命がけで事故収束や除染に携わる人々などを思いやることもできない、いわば命よりも原発再稼働が大事という感覚の表れです。取り消して済む話ではない。与党幹部としても政治家としても失格と言わざるを得ません。
       
3.  第2に、安倍首相の自画自賛についてです。安倍首相は、G8サミットの閉幕を受けての記者会見で、「アベノミクス」について「G8首脳から強い期待と高い評価が寄せられた」と述べた上で、「日本は再び世界の中心に躍り出ようとしていると実感した」と高揚感をもって語ったようですが、言うこととやることがアベコベですね。
 というのは、安倍首相は、デフレ脱却の「アベノミクス」とか成長戦略と国内外で演説していますが、安倍内閣が実際やろうとしているのは、公務員賃金7.8%カット、生活保護費7.3%削減、物価2%アップ、消費税増税3%〜5%などデフレ促進策です。国民の可処分所得は増えるどころか減る一方です。それなのに「10年間で皆さんの年収は150万円増えます」などと誇大宣伝しても、今時、子どもも騙せないでしょう。いま取り組むべきは、デフレ脱却のために、賃上げ、正規・安定雇用の拡大、社会保障の拡充などで最も格差の少ない国を実現し、「再び世界の中心に躍り出る」ことではないでしょうか。
       
4.  第3に、最終盤の国会対策です。私は、先々週の野党幹事長会談で、「参院選を目前に控え、その争点を国会で論議し国民に示すことは政府並びに野党の責任である。衆・参両院で予算委員会の集中審議を行うべきだ」と申し上げ、合意を得て与党側に申し入れました。しかし安倍内閣と与党は逃げ回っています。成長戦略も、様々な国際会議や首脳会談についても国会に報告し論議する姿勢になく、この間、自己宣伝だけをやっています。まだ21,24,25日と審議日があるのだから衆参で集中審議をすべきです。それを政府・与党が拒否するのならば、参院で首相を問責すればよい。こういう立場で民主党は野党第一党の役割をしっかり果たしてもらいたい。
 

以 上