2013.8.25

 社民党党首代行の又市征治です。日教組第101回定期全国大会にお招きいただき、党を代表して日頃のご協力に感謝申し上げると共に、心から連帯のご挨拶を申し上げます。

 昨年末の総選挙で自公政権が復活し、また先の参院選挙でも自公に過半数を許した結果、2009年の政権交代の成果が次々と否定され、以前にも増して新自由主義・新保守主義の政治が強められています。それは「1%の大企業や富裕層の利益を優先し、99%の勤労国民・農民・中小企業切り捨ての政治」であり、また「憲法を改悪して戦争のできる国づくり」に他なりません。 社民党は、これを阻止するために、重要政策課題―改憲阻止、脱原発、反TPPなどで一致できる政治勢力、いわば中道・左派勢力の共闘に全力を上げて対決していく決意です。

 教育環境を見ましても、少子化や家庭の貧困、いじめ問題の深刻化など課題が山積する中で、「教育再生」の名を借りて国家統制を強めて「愛国心」や「道徳教育」、偏った「歴史認識」を押しつける安倍政権の教育政策では、何も解決しません。憲法理念の実現を基本に、教育現場にゆとりを取り戻し、子どもたちが伸び伸びと学ぶことができる環境を用意することこそが求められているのではないでしょうか。

 もう一点申し上げたいのは、脱原発の課題です。原発でひとたび事故が起きれば手が付けられないことが、福島の事故で明確になりました。仮に事故が起きなくても、千年・万年、子々孫々の代まで危険な「核のゴミ」が残るのです。これ以上「核のゴミ」を増やしてはなりません。子どもたちに核の脅威を残さないため、一日も早く脱原発・自然エネルギーへの転換を実現することが、政治の責任、私たち大人の責任であり義務だと考えます。共に脱原発の闘いを強めていこうではありませんか。

 「再び教え子を戦場に送らない」誓いを基本に、民主教育の発展や教育労働者の権利擁護などに取り組んでおられる日教組の運動はかつてなく重要になっています。社民党は皆さんの運動を全面的に支持し、共に闘ってまいります。
 本大会が実りある成果をあげられ、日教組の活動がますます発展されることを心からご祈念し、連帯の挨拶とさせていただきます。 ともに頑張りましょう。
       

以 上