2014.1.24

 猪瀬前知事の金銭疑惑による辞任に伴い、1月23日東京都知事選挙が告示され、2月9日投開票が実施されることになりました。社民党は宇都宮けんじ氏の勝利に向けて全力を挙げています。
       
 今般の知事選に当たり、社民党(全国連合・東京都連合)としては、昨年末、1年前に同知事選で支援した宇都宮けんじ氏に再度の立候補を働きかけるとともに、1月4日に会談し氏の都知事選挙に臨む基本政策について意見交換しました。
 氏からは、@世界一、働きやすく、暮らしやすいまち東京、A環境重視・防災減災重視のまち東京、B原発再稼働・原発輸出を認めず、「脱原発都市東京」、C教育現場への押しつけをなくし、すべての子どもたちが生き生きと学べる学校、D安倍政権の暴走をストップし、憲法を活かし、アジアに平和を発信する東京、Eコンパクトで、シンプルで、エコロジー重視のオリンピック・パラリンピックの開催等が提示され、意見交換の上、双方が大筋合意しました。党都連合はこれを受けて6日宇都宮氏を推薦決定しました。
       
 その後、1月14日に細川護煕氏の出馬表明がありました。社民党は、「『脱原発』を重点に掲げる有力候補者2名の競合回避が望ましい」との観点から、早速、両陣営の話し合いと政策調整の実現を党首・幹事長が相次いで呼びかけ、告示ぎりぎりまで都連合と共にその努力を要請することとし、そのことを前提に全国連合は1月16日の常任幹事会で都連合の推薦決定を確認しました。
       
 これに対し、宇都宮陣営は細川氏側へ公開討論を呼びかけましたが、細川氏は告示日前日まで政策発表ができず、わが党や多くの市民団体が求めた両陣営の話し合いと政策調整は、残念ながら実現しませんでした。したがって党としては、告示日の23日付で全国の党員に宇都宮氏への支援・支持拡大要請を発出しました。
       
 党内外に「脱原発候補の一本化・細川氏支持」の声があります。首都東京に脱原発を掲げる知事の誕生を目指すことは大きな意義がありますから、前述のように党はその努力を払ってきましたが、それは実現しませんでした。
 もう一つ大きな問題点は、細川氏の基本姿勢・政策が不明なことです。脱原発は了としても、今日的に重要な課題である集団的自衛権行使容認、憲法改正、新自由主義経済政策・アベノミクスへの賛否、そして政策以前の政治倫理の問題(佐川急便の献金疑惑の説明)などが全く不明です。これらは選挙戦の中で問われるとみられますが、こうした事態の下で党が細川氏を支持することは無責任のそしりを免れません。
       
 以上のことから、社民党はほぼわが党と基本姿勢・政策を同じくする宇都宮けんじ氏の必勝を目指し、全力を挙げています。東京はもとより全国から大きな支援の輪を広げて頂くよう心からお願いします。
       

以 上